乙月 花だより

5月の花 ヤグルマソウ
 5月に入り、
梅雨の走りかと思われる雨の日が続いています。
そんな雨のなか、
ひときわあざやかなブルーで目を楽しませてくれるのが、
矢車草。
こいのぼりの柱の先につける矢車に似ていることから、
この名前がつきました。
別名、矢車菊とも呼ばれています。
 もともとヨーロッパが原産のこの花は、
古代エジプトのツタンカーメン王の墓からも
発見されたことで有名です。
古代エジプトでは青い花が魔除けとされ、
王様のミイラの胸のところに飾られていたとか。
由緒ある花として、ドイツの国花ともなっています。
 また、矢車草は、ハーブとしても珍重されてきました。
疲れた神経を静めてくれるはたらきがあり、
花から抽出した液は化粧水、
葉の抽出液は目薬として利用されています。
<育て方アドバイス>

 日当たりがよく、
水はけのよいところを好みます。
表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
乾燥には比較的強いのですが、
水が多すぎると根腐れを起こしますので、
注意が必要です。
咲き終わった花を摘み取ってやると、
次々と花が咲きます。

2004年5月 文・写真: パピヨン

戻る